先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-


『(お世辞じゃ、ねぇんだけど…)お子ちゃまは早く寝ろよ?』

「お、お子ちゃまじゃないですっ!」

『俺から見たら、お子ちゃまなんだけど?』

「うぅ…」


冬夜先輩って、あたしのこと子供だって思ってたんだ…。


ショックだよ…。


「わかりましたよ。もう、寝ますぅ」

『ははっ。それじゃ、おやすみ』

「おやすみなさい」


そう言って、電話を切った。


さっきまで憂鬱だったけど、冬夜先輩に『おやすみ』って言われただけでテンションアップ。


あたしって、本当に冬夜先輩のことが好きなんだな。


そう実感した夜だった。


< 70 / 159 >

この作品をシェア

pagetop