先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
『(お世辞じゃ、ねぇんだけど…)お子ちゃまは早く寝ろよ?』
「お、お子ちゃまじゃないですっ!」
『俺から見たら、お子ちゃまなんだけど?』
「うぅ…」
冬夜先輩って、あたしのこと子供だって思ってたんだ…。
ショックだよ…。
「わかりましたよ。もう、寝ますぅ」
『ははっ。それじゃ、おやすみ』
「おやすみなさい」
そう言って、電話を切った。
さっきまで憂鬱だったけど、冬夜先輩に『おやすみ』って言われただけでテンションアップ。
あたしって、本当に冬夜先輩のことが好きなんだな。
そう実感した夜だった。