先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
急いで部屋に行くと、ぐちゃぐちゃになってた。
部屋中、お洋服。
ベッドの上もだし、机の上もだし、もちろん床にも。
あたしの部屋は、踏み場がないくらい…いや、一切ない。
この短時間で、よくこんなに散らかったもんだ。
逆に、スゴすぎる。
これも、美雨パワー…?
「美雨」
あたしは美雨を睨みながら、名前を呼んだ。
「日向、な…に…」
あたしが睨んでるのに気づいた美雨は、何で睨まれてるのか分かってないみたい。
「日向、どうしたの?」
なーにーが
「『どうしたの?』よ。この部屋は、一体何?ぐちゃぐちゃにしないでって、あたし言ったんだけど?」
目を泳がせる、美雨。