先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
「うちの美雨は、何かしてた?」
と雪くんこと、橘 雪也(タチバナ ユキヤ)。
「あはは。色々と、頑張ってたよ…?」
嘘つくの苦手だから、語尾にクエスチョンマークが付いてしまった。
多分、バレてないと思う。
頑張ってたのは、本当だと思うしね。
美雨の方を見てみると、顔が引き攣っていた。
美雨に向かって、口パクで
[頑張ってたんだよね?]
そう聞くと、ウンッと頷く美雨。
安心して冬夜先輩達に目を戻そうとすると、誰かからメールが届いた。
「あの…すみません。
少し、席をはずしますね」
急いでメールを見てみると、差出人は美雨だった。
〔頑張って掃除したんだけど、散らかっちゃった〕
そんな内容だった。