先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-


「じゃあ、俺からいくな」


そう言って、雪也さんはルーレットを回した。


「今日俺ついてる♪早くも、小学校入学♪」


雪也さんは、初めから10をだした。


「雪くん、羨ましぃな。
あたしなんて…」


いきなり落ち込みだした美雨を放って、あたし達はルーレットを回した。


あたしと冬夜先輩も、無事小学校入学。


美雨は一マスしか進まなかった。


さっきまで高かった美雨のテンションは、急激に下がってしまった。


「美雨、これからだよ?」

「小学生に言われたくないッ!」


何で人生ゲームで、こんなことになるんだろ?


そんな疑問を持ちつつ、あたしはゲームを続けた。


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