先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
「やったぁ♪1位!」
最終的に人生ゲームは美羽が勝った。
美羽以外のみんなが、美羽に色々言われるのは嫌だから手を抜いた。
それは美羽には、ぜーったい秘密だよ。
「もう1回する?」
「「「やめときます」」」
あたし達3人が、初めて気があった瞬間だった。
これ以上美羽に合わせてたら、絶対ストレス溜まっちゃうもんね。
「ちぇ〜。今からさ、二組に別れてどっか行こーよ!」
そう言って美羽があたしをみてニヤッとしたのを、あたしは見逃さなかった。
バカ美羽。
「それもいいな。俺と美羽はこのまま家にいるから、冬夜達はどっか行ってきなよ」
「そうする。日向、行くぞ」
冬夜先輩はあたしの手を掴んで、玄関に向かって歩き出した。