先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-


「ハンバーグ。

…美味しくなかったわけじゃないから、安心して。すごく美味しかったから」


不味いって言われたら、どう反応しようかと思ったよ。


「俺達が、兄妹かもしれないってこと」


そのことか。


忘れようって、頑張ったんだけどなぁ。


冬夜先輩は、覚えてたんだ…。


「そのことが嫌だったんだ。
もし俺達が兄妹だったとしたら、立ち直れないだろ?」


その言葉に、コクリと頷くあたし。


「だから、嫌なことを忘れようと思って、日向と一緒に行きたかったんだ」


冬夜先輩も嫌だったんだ。


でもそれは、あたしと同じ理由じゃないような気がする。


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