先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
あたしは好きだから、あたし達が兄妹だったらって怖くなる。
冬夜先輩があたしのこと好きなんてありえない。
だから違うと思うんだ。
「ついたぞ」
気付けばあたしの大好きな場所に着いていた。
「やっぱりこの景色、大好き」
いつも以上に大好き。
大好きな人と大好きな場所に来れるなんて、思ってもなかった。
「あぁ」
綺麗な青空と、住んでる町のコラボレーション。
「嫌なこと全部、忘れられそう」
あたしと冬夜先輩は、それからずっと大好きな町を眺めていた。
気付けばもう空には星が輝いてる。
「綺麗ですね」
「あぁ。…すごく綺麗だ」
そう言った冬夜先輩の顔が、少し赤くなっていたのは気のせいかな?