メガネ男子と屋上で。
「あー?」
「宮野だよ!宮野!」
「あー…てか、アンタなんでそんなに宮野のこと気にかけるの?好きなの?」
「いや…俺さ、アイツの幼なじみでさ〜、アイツの母ちゃん、過保護だから、守るように言われてるんだよ!」
「ふーん…」
私は無表情で言った
「…って…なんでオマエに…」光山…は(名前長いから名字で…)顔を機嫌悪そうに伏せた
「てゆーか、何?俺になんか用があったんでしょ?」
「…べつにっひとこと言いたかったのっ…」
「なにを?」
その時、チャイムが鳴った
キーンコーンカーンコーン
「…もういいや…じゃねチャイム鳴ったし」
私は光山に対してのイライラがなぜかおさまり、もうなんだかどうでもよくなった
私は屋上の出入口のドアノブに手をふれようとした
その時
「あ…知ってた?」
「なに?」
「ここの屋上のドアの鍵の閉める時間ってきめられてて、朝は、一時間目チャイムが鳴ったあと、で、そのあとは…」
「…っ」私はツバをのみこんだ
「放課後まで」光山は少しニヤッとした
「じゃ…じゃあ、放課後までここにいなきゃダメなの!?」
「うん」
「マ…マジか…」
私は座り込んだ
「…ド…ドアを叩けば、誰か気づくかも…よ…」
「は?聞こえねーだろ…だれも…」光山はにらんできた
「…っ…ハーァ…。いつもこうなの?」
「うん。つかオマエ、昼飯ねーだろ」
「……あーあ…」
「オレはあるもんねー」光山は少し得意気に言った
「…も〜つまんなーい!」
「…」光山は音楽をイヤホンでききだした
「…私…寝る」私は日陰にいってねっころがった