人気ケータイ小説家になりたい!
別に自分の小説が一番素晴らしいと思っているわけじゃないけど、そうバッサリ言われると気分が沈む。
「大丈夫、そんなに気を落とさないで! ワタクシが来たからには、あなたの小説もましになりますよ」
「……ランキング上位とれたりするの?」
「とれますよ」
「え、本当に?」
「まぁ、あなたの力次第ですけどね」
モバラはそう言うと、ニコッと笑った。
なんだかおかしなことになっちゃったけど、本当にランキング上位に入るような小説が書けるようになるのだろうか。
でも……、私は手に持っているモバラの名刺を見つめ、少しだけサポートされてみてもいいかなと思ったりした。