人気ケータイ小説家になりたい!



「そんなに言うことないでしょ」



私だって傷付くんだ。

あと、なんだかサポートとなった途端モバラが厳しくなったような気もする。

気合いが違うというか……。



「地味な女の子と不良の男の子の恋愛ストーリーというのは、定番ですよね?」

「うん。確かによく見る。だからダメなの?」

「別に定番が悪いと言っている訳じゃないんです。作品が多いということは、そういうのが好きな方も多いのでしょう」



うんうん。じゃあなにがダメなのか。

私がそう聞こうとした瞬間、急にモバラの目付きが鋭くなり、そしてこう言った。



「表現力や文章力がまるでダメだと言っているのです」



表現? 文章? それって一体……。



「なんのこと?」



< 14 / 33 >

この作品をシェア

pagetop