人気ケータイ小説家になりたい!
「そんなに言うことないでしょ」
私だって傷付くんだ。
あと、なんだかサポートとなった途端モバラが厳しくなったような気もする。
気合いが違うというか……。
「地味な女の子と不良の男の子の恋愛ストーリーというのは、定番ですよね?」
「うん。確かによく見る。だからダメなの?」
「別に定番が悪いと言っている訳じゃないんです。作品が多いということは、そういうのが好きな方も多いのでしょう」
うんうん。じゃあなにがダメなのか。
私がそう聞こうとした瞬間、急にモバラの目付きが鋭くなり、そしてこう言った。
「表現力や文章力がまるでダメだと言っているのです」
表現? 文章? それって一体……。
「なんのこと?」