人気ケータイ小説家になりたい!
「あー! ちょっと、なんで戻しちゃうの!」
「文章はご自分で考えてください」
「まぁ……それもそうかも」
「他にも、足取りが重たい、日差しが眩しい、風が吹く、そんな様子を取り入れたらもっと場面が想像しやすくなります」
わぁ、確かに。すごいなぁ。
私がうんうんと頷きながら納得していると、モバラは「まぁ」と口を開いた。
「ケータイ小説というのは先程言ったように特殊ですから、そんなに堅苦しい文章を使うことはないですよ」
「そうなの?」
「『ふぁ~』という台詞のあとに『私はあくびをした』という文章を入れてあげればいいと思います」
ふーん、確かに色々と書いてあっても、逆に読み難いと思われてしまうかもしれない。
なんだか難しいなぁ。