人気ケータイ小説家になりたい!
「次に結ですが……これは当然両思いになるのでしょう?」
「そうでなきゃね!」
「どんな風に思いが伝わるのですか?」
「男の子のほうから、こう、抱き締められて告白されるの!」
誰もが夢見る憧れのシチュエーションを頭の中で想像しながら、自分で自分の肩を抱く。ふふふ。
モバラはというと、クールに「わかりました」と言うだけだった。
まるで私が痛い子みたいじゃないか……。
「次に入れたいイベントを考えましょう」
「イベント?」
「席替えで席が隣になった、この時点ではあまり親しくないのですよね? なら仲良くなるためになにかそういったエピソードを承で入れましょう」
「うーん、そうだなぁ……」