人気ケータイ小説家になりたい!
むむむ……誰だよ! 私の楽しい執筆時間を邪魔するやつは!
バッと勢いよく声がしたほう、つまりは上を見ると――
――羽根を生やした見知らぬイケメンがこちらを見ていた。しかも浮きながら。
「……って、ぎゃああああああ!? 誰よあんた!?」
「なんですかあなたは、騒がしい人ですねぇ」
見知らぬイケメンは呆れ気味にふぅと息を吐くと、部屋のベッドにふわりと腰をおろした。
いや冷静だな! こっちは騒がしいとかそう言う問題ではないのだ、これは多分大事件だ。
だってそうでしょう? 知らない人が突然部屋に現れる時点でおかしいのに……よし、ひとつずつ突っ込んでいこう。