人気ケータイ小説家になりたい!
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応援しています。
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たった一言、そう書かれていた。
それだけでも嬉しいことだ。
しかし、不思議なことに書いた本人の名前はどこにもなかった。これは本来おかしいことなのだが……私はピンときた。
「もしかして……モバラ?」
感想が書き込まれた作品は、あの地味な女の子と不良の男の子のものだった。
もしこれが本当にモバラなら……。
「もっと厳しい感想を書き込むかと思ったけど」
……まぁ、いいか。
私はその感想にこう返事を返した。
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書き込みありがとうございます。
次はこれよりもっとましな作品を書いてみせるので、どうか見ていてください!
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