人気ケータイ小説家になりたい!
「ねぇ、」
「はい、なにかご質問ですか?」
「だから……誰よあんた! 勝手に私のベッドに座らないで!
なんで羽根が生えてるの!? コスプレなら自分の家でやって!
ていうかあんたさっき浮いてたよね!? ワイヤーアクションも自分の家でやって!
ていうかまずどこから入ってきたの!? いつからそこに――ん、んー!?」
「まぁまぁ、落ち着いてください」
見知らぬイケメンは私の口を自身の手で塞ぎながら無駄に爽やかな微笑みを浮かべる。
いや笑うな! まだ全く落ち着ける段階まで達してはいない。私の中で何一つ解決してないのだから。