人気ケータイ小説家になりたい!
「やっと静かになりましたね」
「…………」
あんたが口を塞いでるからだよ。馬鹿か。
……とは言えず、早く解放しろという目線を送ると「おや、すみません」なんて言いながら手を離してくれた。
「では、質問にお答えしましょう」
見知らぬイケメンはやっぱりベッドに座りながらコホンとわざとらしい咳払いを一回。
私は答えてくれると言うのでまだまだ言いたいことがあるのを堪えて、耳を傾けることにした。
それにしても、この人(?)イケメンだ。さらさらの金髪が似合う綺麗な顔立ちをしている。
あと、さっきまでは気が動転していて天使のような「羽根」の存在しか目につかなかったけど……なんか、これまた天使の「輪」みたいなのも頭に浮かべている。
本当になんなんだ。