人気ケータイ小説家になりたい!



「なにか用があるの?」

「なかったらこんな部屋になんか来ませんよ!」



なんかサラッと馬鹿にされた気がするが、スルーしよう。



「あなたさっきケータイ小説書いてらっしゃいましたよね?」

「まぁ、はい」



そう、私は有名投稿サイト「蛇いちご」にいくつか作品を発表している。

さっきは今日の分の更新をしようとしていたのだ。全部消えたけど。



「で、それが?」

「はい」



モバラが指を鳴らすとそこになにやら四角い紙が出現。まるでマジックだ。



「おおっ」

「ワタクシ、こういう者です」



そして出現したそれを差し出された。どうやらこれは名刺のようだ。


って、最初からこれ出せばよかったじゃん! ……ん?



「ケータイ小説サポート委員会?」



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