I am … 【完】




分娩室を出ると、新ちゃんと母が心配そうに駆け寄った。



分娩台で絶叫してたのも聞こえてたかな…



病室に戻り一息つく…



小さくても一応出産の後なので、二時間は動けない状態



痛みはもう大して残ってなかったけど、産後の出血は優樹の時と同じようにあるみたいだ…



「頑張ったね。お疲れ様…」



新ちゃんが汗ばんだ額に張り付いた髪を綺麗に直してくれる



まるで普通に出産したような気分…



でも、明らかに違うこと



それは産声のない出産だということ……







出産の状況を話すと、二人は苦痛に顔を歪めていた…



そして、遂に赤ちゃんとの対面の時……


やっと会える…



そう思う反面…



怖くもあった。














< 134 / 208 >

この作品をシェア

pagetop