I am … 【完】
ごく一般的な家庭
そのイメージは自分の生まれ育った家族そのもので
実際私にもふたつしたの弟がいる。
こんな平凡な家庭は嫌だ…とか言っていた気がするが、いざとなると平凡が幸せなのだと感じていた…
全室南向きの2階の3部屋は、端から寝室、長男の部屋、そして次男若しくは長女になるだろう子の部屋にして、それぞれお気に入りのカーテンを掛けた。
長男の優樹を産んだのは10月で、暫くして寒い季節になったので、二人目は暖かい季節に産みたいなぁとなんとなく思って新しい家にも慣れた産後1年ちょっとで妊活を始めた。
そして私達の希望どおりお腹の中にやって来てくれたこの子
妊娠は病気ではないとは言うけれど、個人差はあれど私にとって妊娠という体の変化は辛いもので、優樹の時もだったけれど初診の日から数日後苦しい悪阻が始まった。