I am … 【完】







「今日ね、優月の手形とったの!あと、へその緒も貰ったよ!」



夕食後、帰宅途中の新ちゃんに電話をかけた。


新ちゃんもへその緒やら手形やらの話を聞いて驚いていた。



「大学病院ってそういうことしてくれるイメージ無かったけど、いい病院でよかったな…」



「うん、特に広瀬さんには凄く感謝してる!そうそう、後でタオル持ってきてくれない?私がいつも使ってるピンクのやつ…」



「タオル?」



「うん、優月のことを包んであげるの。」



今まではガーゼの上から病院のタオルで包まれてたけど、ママがいつも使ってる物の方が赤ちゃんが喜ぶからと広瀬さんから提案されたのだ。



ピンクだから女の子みたいだけど…まだ新ちゃんは性別不明だと思ってるから、明日男の子だって教えるのが少し楽しみに思えた。



「明日待ってるね!」



こうやって悲しくても、苦しくても笑えるのは



周りの人の支えがあるからなのだと、痛感した




私、結婚してよかった…



残り少ない優月と過ごせる時間…



広瀬さんのくれた折り紙の後ろに優月に手紙を書くことにした。










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