I am … 【完】
「はい、力抜いてね~」
カーテンの向こうには大府先生がスタンバイしていて、何時ものように問答無用で診察がスタートされた
恐怖の内診は思いの外早く終わり、痛みも全く無かった。
「うん、傷も綺麗だしお腹の中も問題ないね」
そう言ってカーテンの向こうから明日の退院許可を言い渡された。
退院は明日の朝。
思ったよりも凄くあっさりしてて吃驚だ。
ついに退院出来るんだ…
家に帰れる
優樹に会える…
嬉しい反面
それは、優月とのサヨナラを意味しているのだ…