I am … 【完】
退院の翌日、火葬をすませ天に昇って逝った優月…
残らないかもと言われたお骨は、想像以上にしっかりと残っていて
優月の生きたいという意志の強さを感じた…
それでも小さな体の僅かばかりの欠片…
私たちは、それを丁寧にかき集め小さな骨壺に収めると空を見上げた…
もう泣かないから…
今だけはちょっと泣かせてね…
胸には小さな骨壺とお揃いで買ったくまさんのぬいぐるみ…
「優樹、優樹には優月が見えるかな…?」
優樹は、あぁあぁと何か言いながら、小さな手を空に伸ばしていた……