I am … 【完】
「優樹、優月…あなたたちのひいおじいちゃんが死んじゃったよ…」
母たちが病院に着くほんの少し前だったという…
あれだけ苦しそうだった顔は、最後はとても穏やかになり、綺麗だったそうだ…。
連絡を受けた後、私はただぼーっと優樹の寝顔を眺めていた…
「幸せそうな寝顔…」
まだ生きる苦しみを知らない無垢な寝顔…
その寝顔を見ていると、ホッとして熱くなった目頭から涙は零れなかった…。
そして、もぞもぞと寝返りをうちゆっくりと目を開けた優樹をギュッと抱き上げた…
「優樹…生きてくって…苦しいね…」
勿論、優樹は何を言われているのか理解はできないのだけれど…
優樹も
優月も…
おじいちゃんも…
そして私自身も…
みんな同じ
大切な命なんだ…
だから…
苦しくても…
生きていこうね…
私も頑張るから…
おじいちゃん…私のこと見守っていてね…