I am … 【完】
最新の設備は無いけど、本当に赤ちゃんが好きで、もはや趣味で仕事を続けているようなおじいちゃん先生。
看護士さんもみんなベテランのゴットマムって感じで、怖いけど頼もしい。
その上、実家に近いし会計もかなり良心的と言うこともあり、長男に引き続き二人目もここでお世話になろうと決めていた。
「上の子はもう1歳になったんだっけ?」
カーテンの向こうで何やら準備しながら先生が声をかけてくる。
「産まれたの10月だからちょうど1歳2ヶ月です。」
「そっかぁーどお?成長は順調?」
話を続けながら診察が始まる。
緊張を和らげるためにきっと会話してくれているのだろう
それと、普通より小さく産まれた子だったから心配してくれてるのかな…
そんなことを考えながら不快な感触に耐えるために額に手を当てて瞳を閉じた。