I am … 【完】
入院当日、大きなバック二つ分の入院準備を持って病院に向かった。
預けることが出来なかったので今日は優樹とも一緒だ。
入院受付を済ませて3階の産婦人科病棟に上がると、赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた
看護師さんに書類を渡すと、部屋の準備が出来るまで待つように言われたので、優樹を抱っこした新ちゃんとガラス越しの赤ちゃんを眺めていた
「何ヶ月か後、こうやって自分たちの子供を見れるよ」
ぽつりと旦那が口を開いた。
「だといいね」
私は生まれたての小さな小さな赤ちゃんを見つめたまま熱くなる目頭にぐっと力をいれた。
いつかこの子が産まれる日がちゃんとやってくる…
そう願って…
小さな小さな赤ちゃん達の愛らしい仕草に胸をきゅんとさせながら、数ヶ月後ここに今はお腹の中にいるこの子がいる未来を想像して幸せになれると念じた。