I am … 【完】
暫く静かな時を共有して、お互い名前も名乗らず別れて、私は病室に戻り一人きりの夕食をとった。
明日はついに手術…
断食前に食べようと思っていたお菓子は、結局食べる気になれずに
消灯時間が過ぎても眠りにつけず、ただじっと天井を眺めながら考えていた…
もし、私が彼女と同じ状況だったら…
どうするだろうと…
考えても仕方ないこと…
彼女が私と同じ状況で、もし悪性と診断されたら…
どうするだろう…
考えても、考えても答えは出っこない。
悲しい決断をしなければならない時が来ないことを祈って
何時しか、浅い眠りとぼんやりとした夢の中をさまよっていた…