I am … 【完】
初めて
生まれて初めての手術の朝
ついに来てしまった…
いつの間にか爆睡してしまっていた私は、看護士さんの声で起こされた。
まだ朝の6時
病院の朝は早いのだ。
手術の際に身に着ける医療用の靴下と帽子を渡されて、血圧や体温を計られる。
朝食は出ないので、他の患者さんに配膳される音を聞きながら、お腹すいたな…と思っていたら、水分補給と子宮の収縮を抑える点滴を打たれる。
点滴がはいっただけで患者感が増すなあ…
それに、凄く不便。
トイレに行くにも、点滴を押して歩かなければならないし
なんと言っても怖い…
もともと採血が苦手な私
管を固定してあるから動いても大丈夫と言われても、なんだか怖くてつい右手に力が入ってしまう。
手術が終わっても暫くこの点滴生活が続くのだと思うと、気が重い…
そうこうしているうちに8時になり、私は最後の診察をするために病棟内の処置室に呼ばれた。