キモチの欠片
繋がるキモチ

ヤバイ、どうしよう、気持ちイイ。
身体の芯までとろけるような甘いキスに抗うことなく溺れていく。

「あっ……、」

不意に葵が服の上から胸を優しく触ってきた。

「なんでブラつけてんだよ」

風呂上がりは普通ノーブラだろ、なんてブツブツ言ってるし。

何が普通よ、バカじゃない。

あたしだって迷ったんだから。ブラをつけてなくてヤル気満々だと思われるのも嫌だったし。
複雑な乙女心をもっと知りなさいよ。


「ま、いっか。どうせすぐに外すし」

ニヤリと笑い器用にホックを外し直接胸を愛撫されると、自分の口から漏れる声に恥ずかしさが込み上げ、思わず手で口を押さえた。

「手、離せよ」

「嫌だ」

「なんで?」

「なんでって声が……」

「ゆず、マジで可愛いな。てか、もっと声聞かせろよ」

葵はそう言って目を細める。



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