メガネの君
メガネを外したメガネくんは



とっても綺麗な肌をしていて、奥二重のいい顔をしていた。



・・・・メガネがもったいないよ・・・・・




「ねぇ?どんだけ見えないの?」



そう聞きメガネくんの目を見た。



・・・・これ・・・見えてない目じゃないねぇ・・・・




「紅音さん、酔いかた可愛いですね」



・・・・オイオイ メガネを取ると人格変わるのかい?あなた



「どうして合コンなんて参加してるんですか?」



・・・・なに?!メガネを取るとなんでもお見通しになるのか!


「ダメですよ。彼氏がいるのにこういう所来ちゃ。



・・・・・そしてこんなに酔っちゃ」




メガネくんはグイグイきた。



長めの前髪から覗く、


奥二重の憎らしい眼差しが私を捕らえて離さない。



「ごめんね。見えないよね・・・・メガネ・・・・」


その眼差しから逃れようとメガネを戻そうとした。




その手をゆっくり拒否して


・・・・・メガネくんはキスをしてきた・・・・・・



重なり合う唇のせいなのか、酔いのせいなのか



目が回りそうだ・・・・・



・・・・・このメガネは危険だ・・・・



ちょっとした波風のはずが




君に沈没しそうだよ・・・・。




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