お迎えに
ナツキが着替え終わった時にはホヅミは玄関で待っていた。

「おっ。着替え終ったか。よしっ。じゃあ行くぞ。」
二人は家を出た。

「あっちに行くと協会がある。逆に行くと人間界に繋がる木がある。」

「木ですか?」

「あぁ。木だ。不思議だろ?俺も不思議だ。」

ホヅミは協会へと続く道へと歩いて行った。

ナツキも後ろからついていく。

「ナツキは背中かゆくないか?」

確かに背中はさっきからかゆかった。

「かゆいです。」

「やっぱりな。俺も最初はかゆかったんだよ。」

ホヅミは意味ありげな笑みを浮かべた。

「なんかあるんですか?」
「後でわかるよ。まぁ、きにするな。」

きにするなと言われても、気になるものは気になる。
気にしているうちに協会についた。





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