お迎えに
「では、人間界行きは無しと言うことでいいですね?」

「無理や〜行かせるんゆうたら、行かせるんや!」

ホズミが困惑した顔をする。

「どうやって、羽根がないのに行かせるんですか?」
「こうやってや!」

ヒュウガの背中から、羽根が出てきた。

しかし、羽根と言うよりは翼のような大きさがあった。

ふりたての雪より白く、薄い光のベールを被っているかのような翼だった。

ナツキはただ、ただ圧倒されていた。

ヒュウガがナツキを見て笑った。

ナツキは我に返った。

あの笑顔、何か嫌な予感がする。

ホヅミの顔には、明らかに諦めと同情が出ている。

ヒュウガは両手を開いて何か呟いた。

すると、ヒュウガの両手に光の粒子のようなものが集まりだし、球体のような形になりだした。

ヒュウガはナツキの方に光の玉を投げた。




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