お迎えに
ナツキは避けた。

そりゃ、美しく華麗に。

が、光の玉はバウンドしてナツキの後頭部を直撃した。

ゴンッ!

硬い音がした。

あぁ。

あれは痛いと言いたげな表情をするホヅミ。

それがナツキが見た最後の光景だった。

ナツキは床に倒れた。

それに続いて光の玉もナツキの体の中に入る。

「ふぅ〜一件落着やなっ!」

ヒュウガは満足そうな顔をしてナツキに近づいてくる。

「長!やり過ぎですよ。普通に体に入れれば良かったじゃないですか。しかも神力の無駄使いです!」

ヒュウガはちっちっと指を振った。

「あいつは絶対逃げると思ってな。ボール状にしようとしたらな、力を入れすぎてしまったんや。不可抗力や!不可抗力!それにナツキの中にもちゃんと入ったし!」

ホヅミは冷ややか顔でヒュウガを見つめる。

「ホーヅーミー。怒らんといてぇな。お願いや。なっ?」

ヒュウガはかわいらしく、首を傾げた。




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