甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~

「ねぇ、キミ名前は?」


「………」


手を掴んでるやつに聞かれる


けど、無視


「無視かぁ~ひどいな?
俺は輝だよ~」


「あっそ」


「やっと喋ってくれた!」


そう言ってまた作り笑いを見せる


「……その、作り笑い、いい加減にしたから?むりに笑う必要あるの」


つい、口からでた一言


目の前にいる4人が一斉にこちらを向く


みんな、驚いた顔をしていた


げ…マズイこと言った


腕を掴んでるチカラが弱まったすきに、逃げた


「えっ、凛ちゃん⁉」


後ろから朝華の声がしたけど、振り向かない


ああー、面倒なことになった気がする


……「輝、なに、アイツ」
「わか、んない…」
「すげぇな、輝の作り笑い見抜くとか」
「……」


そう、あの4人が話していたことを勿論あたしは知らない
< 10 / 68 >

この作品をシェア

pagetop