甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~
「ねぇ、キミ名前は?」
「………」
手を掴んでるやつに聞かれる
けど、無視
「無視かぁ~ひどいな?
俺は輝だよ~」
「あっそ」
「やっと喋ってくれた!」
そう言ってまた作り笑いを見せる
「……その、作り笑い、いい加減にしたから?むりに笑う必要あるの」
つい、口からでた一言
目の前にいる4人が一斉にこちらを向く
みんな、驚いた顔をしていた
げ…マズイこと言った
腕を掴んでるチカラが弱まったすきに、逃げた
「えっ、凛ちゃん⁉」
後ろから朝華の声がしたけど、振り向かない
ああー、面倒なことになった気がする
……「輝、なに、アイツ」
「わか、んない…」
「すげぇな、輝の作り笑い見抜くとか」
「……」
そう、あの4人が話していたことを勿論あたしは知らない