甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~
…予想はしてたけど思わず顔が引きつる
帰りたい
「あっ、きたきた!」
「朝はどーもー」
「……」
勿論、無視
まだ腕を掴んで離そうとしない灰色頭
「…痛い」
「嘘でしょ」
チッ、ばれた
「あっ、隼人もーいいよ」
"輝"がそう言うと、灰色頭は離した
今だ
逃げよう
「今逃げると、明日もその先もずっと拉致るぜ?」
オレンジ頭に心を読まれた
「それは勘弁して」
「あたしだって、イヤだ」
灰色頭も、同じ意見らしい
「んじゃ、まず自己紹介かな?
俺は、このGOLD DROPの総長、
片山 輝だよー」
…あたしを呼んだってゆーのは、こいつか
「俺は早永 司~よろしくね?」
オレンジ頭にそう言われるけど、よろしくなんてしたくない
…ってか、さっきから気になってるんだけど
チラッとそいつを見ると
「ああー、そいつは媛崎 陽
ちなみに極度の女嫌い」
本人の代わりにオレンジ頭が答えた
さっきから不機嫌そーにネットにもたれかかって外をみてる、黒髪
あ、あたしがここにいるから不機嫌なんだ
「んで、キミを連れてきたのは…」
「…重盛 隼人」
灰色頭はそう言うと眠そうに欠伸してた
「んじゃあ、俺らのことは全員下の名前で呼んでね」
「……」
無視