甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~
抵抗する方がめんどくさいから、大人しくしてたけど…
「これ、なに」
「ん?バイク♪」
目の前には四台のでっかいバイク
まさか…
「じゃあ、凛は俺のうしろ~!」
「やだ」
「…どうせ連れてかれるのに」
つぶやく隼人
……正論、かもしれないけど…
「乗ったことない」
「だいじょーぶ!掴まっとくだけ!」
ブォン‼
陽がエンジンをかけた
うるさい…んだけど…
「かっこい…」
チラッとこちらを見たけど陽はまたすぐに視線を元に戻した
「ああ!
陽だけそんな事言われてずるい!」
そう言うと輝はヒョイっとあたしを持ち上げて、バイクの後ろに跨らせた
「いい?凛」
「……」
無言で頷く
「掴まっとけ」
急に、そんな言葉遣いになるから…
不覚にもドキッとした
ノーヘルだったけど、なんの不安も抱かなかった
なんでだろう
落ち着く…