甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~
後ろから声がした瞬間
ドカッ‼
男の1人が吹っ飛んで行った
綺麗な飛び蹴り
「凛‼だいじょーぶ⁉」
「輝…?」
きて、くれるんだ
「やっと、名前呼んでくれた」
輝は、フッと笑った
曇りのない笑顔だった
でもすぐに目の前にいる男に向いた
「ヒッ‼」
…男がこんな間抜けな声を出すくらい、輝の顔は怖かった
「オイ、てめぇ黒龍のモンだろ」
「すっすみませんでした‼」
輝の質問には答えず、飛ばされて伸びている男をほっといて逃げてった
「……凛」
「なに」
「もう、一人で行動しちゃダメだ」
……なんで、とは流石に言わない
でも…
「あたしは、なんでプリンセスにならなきゃいけないの」
もう、諦めた
だから、これだけは聞いておく