甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~
ビルに戻ると、なんだか騒がしかった
さっきより男が増えてる
「おー、輝、おヒメさん捕まえた?」
「うんー!黒龍の奴に絡まれてたけどね」
部屋の中にはオレンジ頭しかいなかった
「他の2人…」
「ん?ああ、隼人と陽はまだ人集めてるよ」
「集める?」
「そ。これから、凛紹介するの~他の面子にね」
「……は」
「おい、輝
集まったみてぇだぞ」
「わかったー」
紹介?ああ、どうせ30くらいの人数でしょ
そう思っていた
「凛、こっちこっち~」
輝に手招きされて行った窓のそば
そこから見えたのは…
200を超えるだろうかという男達
ビルの裏側にはグラウンドみたいな場所が広がっていた
その大人数に思わず息を飲む
「今日集まってもらったのはコイツ紹介するためだ」
オレンジ頭が少しかっこよくみえる
この人はやっぱり、幹部の人間なんだ
「凛」
輝に手を出される
この手を取れというのか
いやだ
無視して、輝を横目にテラスに出た
輝は、凛冷たい!とか言っている
200人の目がこちらに向く
「輝」
「ああ」
輝も出てきた
「コイツ、笹木 凛
今日から俺らのGOLD PRINCESSだ」
輝がよく通る声でそう言うと、下の男達はオオーーーー‼っと言った
うるさいけど、なんかいいな…
ぼーっとしていたからオレンジ頭と輝に笑われてしまった
そして、あたしはGOLD DROPの姫となった