甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~

「あっ!凛ちゃん!おはよー」


「朝華」


教室に入ると真っ先に来てくれた


そして、あたしの足元を見ると


「今日、も…」


「うん」

昨日から学校指定の上履きがない


新しいのを購買で買って過ごしたけどまたなくなっていた


「さすがに、3つ目は買わないよ」


「凛ちゃん!
あの…あの人たちにいいなよ」


…あの人たち、というのはGOLD DROPのことだろう


「いいよ、あたしスリッパで」


「そうじゃなくて…」


「いいの
迷惑なんて誰にもかけたくない」


「りんちゃ…「ありがと、朝華」



気にしてくれるのは朝華だけでいい


もう、他には迷惑をかけない



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