甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~

「凛ちゃん、凛ちゃん!」


「んんー…」


「午前の授業おわったよ?」


「ん」


短く返事をして起き上がる


授業なんて聞いてない


寝て過ごすのが、普通


「今日はお昼どこで食べる?」


「今日は…」


『今日から昼は屋上に、放課後は溜まり場に毎日きてね~♪』


「……屋上」


「屋上⁉ほっ、本気⁉
…ってあ、そっか、凛ちゃんは、いいんだ」


妙に納得する朝華


普通、屋上はGOLD DROPがいるから普通の生徒は寄り付かないんだけど…


「プリンセス、だもねっ!」


朝華が小さく囁いた


「うーん…」


朝華にはあたしがGOLD PRINCESSだということを話していた


「………ねえ、行くよ」


「隼人」


迎えが来た


「行ってらっしゃい♪」


……あ……


一緒に行けない…


の、かな


「隼人、「輝に聞いて」


…言いたかったことが分かったみたいだ
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