甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~

「…うざ
そういう女嫌い」


痛くも痒くもない


「陽に嫌われたってどうでもいい」


「……ハァ……」


今の、本音


陽は長いため息をするとあたしの目を見た


真っ直ぐに


…今気づいた


陽の、目


「…カラコン?」


「元から」


「ふぅん」


青だった


「気持ち悪りぃだろ、これ」


気持ち悪い?


その目が?


「……なんで
ただの、目じゃん
あたしと変わらない」


あたしがそう言うと陽驚いていた


「……そんな事言われたの初めてだ」


「……で…?」


あたしは陽の外見より今までの事を知りたい


なんで、そこまで女嫌いなのか


「……母親に捨てられたからだ」


「……それだけ?」


「凛にはわかんねぇよ
その辛さ」


と言うと陽は窓の外を見てた


悲しい、ブルーの瞳で


「それだけ、じゃん
じゃあ、あたしは陽の母親なわけ?」


そう、それだけ、だ


"母親"が嫌いなんでしょ


「は?」


「あたしや朝華はその陽の母親じゃない」


「……何が言いたいんだ」


「…………あたしは、陽を捨てたりしない」


「………っつ」


やっとまた、こちらを向いた


すると、


「変な女……」


と言って、笑った


「陽よりは、まし」


「そこまでズケズケ言うのお前だけ」


「……普通は愛想ふりまくもの」


「やっぱ普通じゃねえんだな」


「……褒め言葉として貰う」


…少し打ち解けた気がした


それにしてもあたしは何がしたいんだ


他人の事なんかどうでもいいでしょ


……でも、多分


この、GOLD DROPという場所を


少しだけ好きになったからかもしれない


大切なものなんか、作れば壊すだけなのに…ね


あたしは本当に変だ
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