甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~
陽side


中1の頃、俺の家の家庭は崩壊寸前だった


あの、クソみたいな母親の所為で


「陽、金よこしな」


「…持ってねぇよ」


「嘘言うんじゃないよ‼
よこせ‼金‼金‼」


母親はギャンブルにハマっていて多額の借金を抱えていた


勿論、父さんは仕事をしてたけどそれじゃ追いつけないくらいの借金


しかも日に日に増えていく


母親がギャンブルをやめないせいだ


「……にぃ、ちゃん?」


「朝陽…寝てろ」


当時六歳の弟、朝陽


…朝陽だけは、守るんだ


中1ながらにもそれだけは決めていた
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