甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~
~♪〜♪〜
「……もしもし。ああ、ああ…わかった
すぐ向かう
……
すまない、陽、朝陽
これからまた仕事に出る」
「分かった」
「すぐ、帰ってきてね‼おとーさん!」
「ああ」
あの最低な母親がこの時を見計らってるとも知らずに
「…陽、それ出しな」
父さんがいなくなると急に話しかけてきた
「なんのこと」
手元にある茶色い封筒を後ろに隠す
「お前が持っている金だよ‼よこせ‼」
掴みかかってきた
「これは、今月の生活費だ‼‼
あんたは借金のことでも心配してろ‼」
「ふっ、借金?
そんなのあのダンナにまかせときゃなくなるんだよ‼‼」
ダンナ、だと
そんな事思ってないくせに
ガッ‼
「……ってぇ」
「金だ、金だ…これでまた…」
取られてしまった
すると、それと同時に玄関があいた
「…やっぱりか」
父さんが立っていた
流石に母親も動揺する
「こ、れは、その…」
「もういい。お前とは離婚だ」
「……………ああ、あああああぁぁぁぁあああ‼‼」
狂ったように叫び出した
「……でやる、死んでやる‼」
「⁉
まて‼」
父さんが止めるのも聞かず
アイツはここ、5階のアパートから飛び降りた
それ程、ギャンブルが大切なのか
俺らより…も
……それから数日後俺らは引っ越して新しい生活を、始めた