甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~

その罵声はあたしに放たれたものではなく


数メートル先を歩く、臨風高校の制服を着た男


「どーしてくれんだよ?あ?骨折れちまったぞ?」


柄の悪そうなお兄さん


そんなセリフ言う人いるんだ


「あはは〜ごめんなさ〜い」


声からして笑ってるような男


それに柄の悪そうなお兄さんはキレたのか


「ちょーし乗ってんじゃねえぞ!ガキが!」


再び罵声を放つ


うるさ…


てか、あなたたちがいると、通れないんですけど


「はー…後悔するよ?オニーサン」


「うるせぇ‼‼」


柄の悪そうなお兄さんが殴りかかる


チッ…喧嘩するのか


まあ、いいや


その隙に横を通ろう


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