甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~

夕方の、日が落ちかけた時刻、
バイクの横


…なんだ、この状況


ドラマ…


「陽と、何があったの」


「は?」


「だから…陽となにはなしたの?
俺がくる前に」


「なにって…特に」


輝は、ハァ…とため息をついた


「陽があんなに心開く人少ないよ
俺ら以外とはほぼ話さないし」


…女嫌いと、人嫌いか


「…陽の過去」


「え?陽の⁉
どーやって聞き出したの⁉」


どーやって、って…


「別に?」


「………すご」


なんだか憧れの眼差しで見られてる


「俺らでも、聞いたのはだいぶ経ってからなのに…」


そんなに、すごいことなのか


あたしは思ったことを言っただけ


「……でも
凛ならありえる」


「?なんで」


「なんでだろーね?
安心できるんだ」


そう言って輝は、あたしの頭を撫でようとした


バッ‼


反射的に構えてしまった


「…あっ、ごめん、これ嫌いなんだよね」


「……」


嫌い、とかではない、けど……


「じゃあ、こっち」


「⁉」

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