甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~

…ドカッ!!!!


「うぐっ!!」


そー…っと横を通り過ぎようとしていたあたしの背中に、うめき声と同時に重みがかかった


「っ…つ⁉」


その重みに耐えきれず、こけてしまった


…サイアク


背中に乗ってるのは、あの柄の悪そうなお兄さん


「あれ?オンナノコ?だいじょーぶ?」


「お、もっ…」


すると急にフッと軽くなった


「ほら、たてる?」


どうやらコイツがどけてくれたみたいだ


「…たてる」


出してくれた手を振り払って立ち上がると


目の前には臨風高校の制服を着た男


さっき喧嘩してたやつだ


「……」


まじまじとあたしを見てくる


なんなのこいつ


キッと睨むと、そいつの容姿が見えた


高い背に、整った顔、それに……


金色に輝く髪


ああ、属に言うイケメンだ

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