甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~
ハァハァ…
本気で走ったのは久しぶりで疲れた
目の前には臨風高校の校門
入学式が行われているであろう体育館はさけて、校舎に入った
「あっ!凛ちゃん!!」
聞き覚えのある声
「あ、朝華」
唯一の友達
「なんだ、凛ちゃんも遅刻かあ~!
よかった!」
そう言って笑う朝華の笑顔に癒される
朝華はあたしとは正反対
大きな瞳に桃色の頬、小さい顔、小さな背
ミルクティー色のふわふわの髪は生まれつきらしい
この容姿にこの性格だ
モテる
「ん、教室で待ってようか」
「そうだね!」
ここ臨風高校は柄の悪い生徒が多少いるらしい
朝華が襲われないか、心配だ