甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~

教室はあたし達以外いなくて、2人で話をしていた


しばらくすると、入学式も終わったみたいで生徒がかえってきた


「ねー、凛ちゃん!!高校にはどんな人がいるんだろうね⁉」


朝華の目は…キラキラしてた


「オトコのこと?」


「そう♪いい人いないかなっ」


キョロキョロと、教室を見回す朝華


でも、いるのは影の薄そうな地味な男子ばかり


「……いないぃ~」


「……」


すると教室の外から悲鳴が聞こえた


大量の女子の、悲鳴が


「なになに⁉行ってみようよ、凛ちゃん!!」


「いいよ、待ってる」


そう言ったにも関わらず朝華に連れ出された


「きゃーーー!カッコイイ!!」
「GOLD DROPの幹部だ!」
「こっち向いてーーーー!!」


うるさい…


「誰だろう?見えないねーーー」


「かえろうよ」


「だめーー」


朝華に連れられて女子の軍団の前に出る


すると、そこにいたのは…


イケメン軍団


「う、わあ…カッコイイ…」


朝華が思わずそう口にするくらいの美形たち


ってか、それより…先頭をきって歩いてるやつ…


「……げっ」


気づかれないように、教室に戻ろう…


でも、遅かった


「ああーっ!朝の!」


そう言って誰かに腕を掴まれた


…誰かって、それは…もう分かってるけど


「…離して」


「ん?それはダメだな♪」


女子からはギャーーーーっという悲鳴


うるさい…もーやだ


「あっれえ?輝、もうお気に入りが出来たのか?」


そう言ってあたしの手を掴んでるやつの後ろから、また別のオレンジ色の頭が現れた


「んーっとねえ、朝会ったんだよ」


「へぇ~?」


あたしの顔を見てくる


なんなの、こいつら


いいのは、顔だけか


「ふぅーん?」


そう言ったオレンジ頭はこの軍団中でも一番チャラそう


カッターは第三くらいまで空いてるし


ネックレスつけまくってる


ぼーっと窓の外を見てるやつ


女子たちの声を怪訝そうにしてるやつ
がいた


共通点は顔が4人とも整ってること
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