「異世界ファンタジーで15+1のお題」一
「やったな、レヴ!
これで終わりだ!」
「終わりじゃないぞ!
これからは、別の問題が待ってる。」
「あぁ、わかってるさ。」
立ち上がった私達に、好奇の視線が集まり、そのうち一人の老人が声を出した。
「あれ?あんたら、いつの間に…」
「あぁ、時計が停まってから螺子を巻いてたんだ。」
「そうだったのか。
あんたらが入ってたことにまるで気が付かなかったよ。」
「そうか、それはおかしいな。
…ところで、この町の先はどうなってるんだ?」
「あんたら、旅の人だね。
女神様を見に来たんだな?
この先には深い森しかないよ。」
「森…?!」
セルジュと私は顔を見合わせた。
おそらくその森こそが元の世界への帰り道なのだ。
私達は、診療所を後にした。
「レヴ…気持ちは変わらないか?
ここをまっすぐに行けば、元の世界に続く森へ出るそうだ。
このまま帰っても良いんだぞ!」
「私は几帳面だと言ったではないか。
人形のことが解決するまでは戻る気はない。」
「今回はなんとか成功したみたいだが、その次もそううまくいくとは限らないんだぜ。
それでも良いのか?」
「あぁ…難しい問題こそやりがいがあるってもんじゃないか?」
「几帳面って言うよりも頑固者だな!
わかったよ。じゃあ、行こうか、相棒!」
セルジュが私の背中を叩いた。
不思議な縁によって偶然知り合った彼が、いつの間にか最も信頼出来る友になっていた。
いや、偶然等ではないのかもしれない。
今はわからないが、きっと何かの意味がある…
私はそんなことを漠然と考えていた。
「先程の広場を通り過ぎようとしていると、祠の前に人々が集まっているのが見えた。
「そういえば、さっき爺さんが言ってたな。
女神様を見に来たんだな…って。
きっと、あれがそうだな。」
「せっかくだから寄って行こう。」
「レヴは、信心深いんだな。」
「良いじゃないか。
人形のことを祈っていこうじゃないか。」
あまり乗り気ではないセルジュを誘い、私達は祠の前へ移動した。
「けっこう人が多いぞ。」
「そうだな…では、ここから祈って行こう。」
私達は、人々の垣根の間から垣間見える女神像に向かって祈りを捧げ、立ち去った。
「思ったより小さい女神像だったな。
でも、これで大丈夫だな!
きっと、人形のこともうまく解決出来るぜ!」
これで終わりだ!」
「終わりじゃないぞ!
これからは、別の問題が待ってる。」
「あぁ、わかってるさ。」
立ち上がった私達に、好奇の視線が集まり、そのうち一人の老人が声を出した。
「あれ?あんたら、いつの間に…」
「あぁ、時計が停まってから螺子を巻いてたんだ。」
「そうだったのか。
あんたらが入ってたことにまるで気が付かなかったよ。」
「そうか、それはおかしいな。
…ところで、この町の先はどうなってるんだ?」
「あんたら、旅の人だね。
女神様を見に来たんだな?
この先には深い森しかないよ。」
「森…?!」
セルジュと私は顔を見合わせた。
おそらくその森こそが元の世界への帰り道なのだ。
私達は、診療所を後にした。
「レヴ…気持ちは変わらないか?
ここをまっすぐに行けば、元の世界に続く森へ出るそうだ。
このまま帰っても良いんだぞ!」
「私は几帳面だと言ったではないか。
人形のことが解決するまでは戻る気はない。」
「今回はなんとか成功したみたいだが、その次もそううまくいくとは限らないんだぜ。
それでも良いのか?」
「あぁ…難しい問題こそやりがいがあるってもんじゃないか?」
「几帳面って言うよりも頑固者だな!
わかったよ。じゃあ、行こうか、相棒!」
セルジュが私の背中を叩いた。
不思議な縁によって偶然知り合った彼が、いつの間にか最も信頼出来る友になっていた。
いや、偶然等ではないのかもしれない。
今はわからないが、きっと何かの意味がある…
私はそんなことを漠然と考えていた。
「先程の広場を通り過ぎようとしていると、祠の前に人々が集まっているのが見えた。
「そういえば、さっき爺さんが言ってたな。
女神様を見に来たんだな…って。
きっと、あれがそうだな。」
「せっかくだから寄って行こう。」
「レヴは、信心深いんだな。」
「良いじゃないか。
人形のことを祈っていこうじゃないか。」
あまり乗り気ではないセルジュを誘い、私達は祠の前へ移動した。
「けっこう人が多いぞ。」
「そうだな…では、ここから祈って行こう。」
私達は、人々の垣根の間から垣間見える女神像に向かって祈りを捧げ、立ち去った。
「思ったより小さい女神像だったな。
でも、これで大丈夫だな!
きっと、人形のこともうまく解決出来るぜ!」