「異世界ファンタジーで15+1のお題」一
カチコチと規則正しい音を刻みながら、時計は再び動き始めた。
「レヴ、この時計がどうかしたのか?」
「私の予想が当たっていれば…おそらく、状況はもう変わっているはずなのだが…」
「状況が変わる…?それは、一体、どう…」
セルジュが言葉を言い切らないうちに、不意に扉が開かれた。
「あなた方は、どなたです?
そこで何をされているのですか?」
部屋に入ってきたのは、おそらくはここの神父であろう初老の男性だった。
「驚かせて申し訳ありません。
私達はこの時計が止まっているのを見て、ねじを巻いていただけです。」
「時計のねじを…?」
男性は、私の顔と時計を交互に見ている。
「……そうでしたか。
それは、ありがとうございました。」
「いえ…それでは、私達はこれで…」
私は男性に微笑み、部屋を後にした。
セルジュも同じように私に続く。
先程、誰もいなかった祭壇の前にはたくさんの人々がいた。
これからミサが行われるのか、それとも終わった所なのか…
「おいっ!レヴ!
これは、どうなってるんだ!
さっきは誰もいなかったのに!」
セルジュが声を潜めながら私にそう耳打ちをした。
「それは、私にもわからないことだ。
だが、あの時計を動かせば、きっとこうなるだろうと予測はしていた…」
「なぜだ?
なぜ、こんなことがわかったんだ?」
「同じだからだ…」
「同じ…?何が同じだっていうんだ?」
「そのことについては、外で話そう…」
私達はそっと教会を抜け出した。
「レヴ!見なよ!
あんなにたくさんの人が…」
通りには大勢の人々が行き交い、本来、この町はとても賑やかな町だったということがわかった。
適当に歩いていると、少し先に公園のような場所があるのが見えた。
「あそこで話そうか。」
「レヴ、この時計がどうかしたのか?」
「私の予想が当たっていれば…おそらく、状況はもう変わっているはずなのだが…」
「状況が変わる…?それは、一体、どう…」
セルジュが言葉を言い切らないうちに、不意に扉が開かれた。
「あなた方は、どなたです?
そこで何をされているのですか?」
部屋に入ってきたのは、おそらくはここの神父であろう初老の男性だった。
「驚かせて申し訳ありません。
私達はこの時計が止まっているのを見て、ねじを巻いていただけです。」
「時計のねじを…?」
男性は、私の顔と時計を交互に見ている。
「……そうでしたか。
それは、ありがとうございました。」
「いえ…それでは、私達はこれで…」
私は男性に微笑み、部屋を後にした。
セルジュも同じように私に続く。
先程、誰もいなかった祭壇の前にはたくさんの人々がいた。
これからミサが行われるのか、それとも終わった所なのか…
「おいっ!レヴ!
これは、どうなってるんだ!
さっきは誰もいなかったのに!」
セルジュが声を潜めながら私にそう耳打ちをした。
「それは、私にもわからないことだ。
だが、あの時計を動かせば、きっとこうなるだろうと予測はしていた…」
「なぜだ?
なぜ、こんなことがわかったんだ?」
「同じだからだ…」
「同じ…?何が同じだっていうんだ?」
「そのことについては、外で話そう…」
私達はそっと教会を抜け出した。
「レヴ!見なよ!
あんなにたくさんの人が…」
通りには大勢の人々が行き交い、本来、この町はとても賑やかな町だったということがわかった。
適当に歩いていると、少し先に公園のような場所があるのが見えた。
「あそこで話そうか。」