初恋・最後の恋~君と私~
「それでさ~、この二人さ本当に漫才でもはじめ「「危ない!。」」


父と母の声が被る。

≪危ない≫

えっ・・・・?何が・・・・?

父と母は私を囲むように抱きつく。
まるで、なにかから守るように・・・・。


どん


強い衝撃が体を走る。
それは、一瞬の出来事だった。

私は、反射的に目をつむる。


ぱち

目を開けると。

私の目の前に父と母が横たわっていた。

「お父さん?お母さん?」

「・・・大丈夫だったか、花音。」

「けがは、ない?」

二人からは、血が流れ出ていた。


もしかして、二人が私をかばったの・・・・?


「大丈夫だよ。お母さんお父さんありがとう。ごめんなさい・・・うっ、うっ。」


本当は、体中が電気が走るように痛いけど平気なふりをする。
そして、涙が出てくる。


身体が、痛い。それもあるが、なにより両親が心配だから。


「・・・なんで、謝るんだ。謝らないでいい・・ぞ?」

お父さん・・・・。

「花音。笑って、」


「あなたは、笑顔が似合うわ。」



お母さん。

私・・・、お母さんより笑顔に合わないよ。


「笑うんだ。」


お父さん、笑えないよ・・・・。



涙しかでないよ・・・。
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